メダカの名前:楽しみながら理解する

こんにちは、メダカの世界へようこそ!

初心者に優しいメダカ専門店

めだか屋ごっこ店長のシン・ジンです。

これからメダカ飼育を始める方

メダカ飼育を始めたばかりの方

を対象としたブログです。

今日はメダカの名前についての興味深い議論を共有したいと思います。

メダカの名前とその深遠さ

メダカの名前は、あらゆる角度から深く考察することができます。

そもそもメダカとは何なのか?言葉とは何なのか?など、

根源的な問いから始まります。

メダカの学名さえも、専門家の間で議論の余地があります。

メダカの趣味の世界に目を向けると、さらに興味深い話題が広がっています。

特に、品種名の命名は、まるで無法地帯のように自由奔放です。

しかし、この自由さはメダカ愛好家たちにとって、

楽しさの一部であり、それがメダカを愛でる大切な要素なのです。

品種名の重要性と「協会提案の品種分類」

名前は大切です。私自身は、日本メダカ協会に所属しているため、

「協会提案の品種分類」の普及活動を行っています。

この分類法は見た目だけで品種名を決める方法であり、

視覚的にメダカの品種を理解するのにとても役立ちます。

しかし、見た目だけでなく、血筋や遺伝子といった要素も大切です。

協会式品種分類法は遺伝や血筋を大胆に無視する方式を採用しています。

これは大きな欠点でもありますが、

その一方で、見た目だけで品種を特定できるという、大きなメリットもあります。

メダカの名前:見た目と血筋

協会の分類名とは別の視点で私が大切にしているのは

メダカの名前をつける際の「見た目」と「血筋」の二つの要素です。

私たちの店では、血筋を一定程度辿ることが可能なので、血筋も考慮して呼称します。

血筋を考慮した名前は、「ニックネーム」や「ハウスネーム」とも呼ばれます。

しかし、この「血筋を考慮」という部分が、意外と難しい問題を孕んでいます。

作出者がその基準では特定の品種でないと判断した場合、

血筋がその品種でも、その品種でないものになります。

作出者の基準が客観的に理解できる場合は良いのですが

そうでない場合は混乱を招くこともあります。

課題の具体例をいくつか考えてみる

楊貴妃というニックネームのメダカがいます。

大場幸雄さんという自分の師匠が作出した朱赤色が特徴のメダカです。

このメダカを例にいくつか議論の余地がありそうな状況を考えてみます。

現在の課題を考えるための架空のお話です!

血を継いでるが基準を満たしてない

この楊貴妃の血を継いでる朱赤メダカを弟子Aが飼育して朱赤色のメダカを作りました。

朱赤がウリの楊貴妃なのに黄色やピンクのメダカが出てきた

でも楊貴妃の血をひいてるんだから楊貴妃と呼ぼう!

血を継いでるが作出者の基準が不明確

この楊貴妃の血を継いでる朱赤メダカを弟子Bが飼育して朱赤色のメダカを作りました。

種親に負けない朱赤のメダカが出てきた

でも作出者が「朱赤なだけでは楊貴妃ではない!」と楊貴妃と認めない

理由を聞いても言語化はできん!とおっしゃる

血を継いでおらず基準を満たしてる

弟子Cは楊貴妃の血を使用せずに朱赤色のメダカを作りました

師匠が作出した朱赤に負けてない!!!

楊貴妃は朱赤、朱赤といえば楊貴妃。

楊貴妃の血をひいてなくても朱赤なので楊貴妃と呼称。

血を継いでるが別呼称①

弟子Dは楊貴妃の血をつかって朱赤色のメダカを作りました

師匠の朱赤に勝るとも劣らない。

魅力的な朱赤なので新しいニックネーム新・楊貴妃と呼称。

血を継いでるが別呼称②

弟子Eは楊貴妃の血をつかって朱赤色のメダカを作りました

師匠の朱赤に劣っていそうな感じですが本人はお気に入り

新しいニックネーム珍・楊貴妃と呼称。

他の人と被った

小場幸雄さんという人が先に朱赤をつくっていた

小場幸雄さんという人が先に楊貴妃という名前を使っていた

・誰にも言ってないけど記録はあるパターン

・友達には言ってたパターン

・SNSやネット上にオープンにしてたパターン

・イベントで販売していた実績があったパターン

軽く思いついただけでも以上のように幾つか課題が考えられ

なかには現実にトラブルに繋がってしまってる事もあります

まずはメダカ界に限らず名前というのは難しい問題を内包してる

メダカ界に限っても品種名については難しい課題がある

という現状が共有されるといいな~と考えています。

課題がある事を認識していないと、何かあったときに誰かのせいにしたくなります。

そもそも課題がある現状なので、誰のせいでもなくても何かおきる。

課題がある現状を認識していればそんな時に

「仕方ないよね~」って思える可能性が高まる気がします。

メダカの名前の楽しみ

ここまでメダカの品種名に関する課題についてみてきました。

しかし、困難さ以上に、メダカの名前は楽しみでもあります。

メダカは品種改良をしやすい生き物で

新品種にニックネームをつけることはメダカ界の楽しい慣習の一つです。

つまり、メダカの名前を考えることは、

いくらかの困難さを伴うかもしれませんが、

それ以上に楽しいアクティビティでもあるのです。

最後に、名前は重要ですが、それ以上に大切なのは、

メダカという生き物を愛し、楽しむことです。

名前の議論を通じて、メダカに対する理解と愛着が深まれば、それが最高の結果です。

メダカの名前、一緒に楽しみましょう!

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